「あっくんっ!!!!助けてっ‼」

「助けなんてくるわけないだろ、
此処がどこで何時だと思ってんだよ」

醜い男共の笑い声が響く。
わかってるよ、あっくんも、
がくとも、絶対助けに来ない。
うちの声なんて聞こえてない、
でも......約束、したよ、あっくん。

助けて、

「おい、そいつ動けないように
押さえとけ」

「わかった、任せろっ」

「...いい、俺がやる。」

...ん?
あれ、3人目?起きたのか...
怖くて、見たくもなくて、ギュッと
目をつぶる。

っ!!?

あれ...?紐が.........

うちの身体、手に巻きつけられた紐がするりと解けた

「...ね、何汚い手で桜恋に触ろうとしてんの...?」

聞きなれた、安心する声。
目を開けると見慣れた、
いつも頼りにしてた男の子が
うちを庇うように立っていた...
この後ろ姿を見間違う訳ない

安心したのか、うちの視界は涙で
ボヤけてた...

「......桜恋に、酷い事しよう
とした罪。
どうやって償うの?
......俺に骨折られるか、死ぬか。
どっちがいい?」

あっくんはすっごく怒ってた。
口調で皆さんもおわかりだと
思う。

......多少息もきらして、汗だく。
探してくれてたんだ......
凛ちゃんじゃなくて、うちを。

そう思うと胸がきゅぅと
締めつけられた

少しだけ、
呼吸困難になった感覚だった...


そんな事思っているうちに
あっくんが2人のヤンキーを
ぼっこぼこにしてた。
ざまぁみろってんだっ!
あっくんはこう見えて
めっちゃ強いんだからねっ!←

「......桜恋。」

っ‼
やばい、これは...
怒られる感じ.....だよね、

いきなりいなくなって、
見つけたらこんなんとか、
怒るよね、

「ね、...桜恋。」