「よっしゃー探すぞっ‼
あっくん、がくとっ!
手分けしよ、うちは裏通り探して くるよ」

野良猫達はよく裏通りに
いるからね

「...外、出たくない......けど、
しょうがない。
俺も桜恋と一緒に探す」

えっ⁉何故?手分けしようって
言ってるのにうちと一緒に...?

「そうだな、裏通りは薄暗いし、
危ないからな、2人なら安心だな
オレは手当たりしだいあたってみる。」

...危ない
......うちは空手やってたのに...
まぁ、あっくんが一緒のほうが
安心だけども...

じゃぁ行こうか、と
あっくんに手を引かれて
凛ちゃんを探しに行った。




「凛ちゃーん、どこー?」

「りんー?...出ておいでー」

裏通り。この時間はやっぱり
薄暗いな...早く見つけなきゃ、
今日中に見つけてあげたい。
沢村さんだって心配してるはず...

「あっくん、うちあっち側
探すね」

そう言ってあっくんがいる方の反対側へ走って
凛ちゃんを探しに行った。

「えっちょっ!桜恋っ!」

この時、あっくんが止めようと
していた

でも、うちはこの声も聞こえずあっくんの前から姿を消した。
この後、あっくんの傍から離れたことに後悔するなんて、
これっぽっちも思って無かった