体育館からだいぶ離れた所まで走ったうちは肩で息をするくらい息切れをしていた。

溢れそう、溢れそうっ!
あっくんに迷惑だって、わかってる。白雪が嫌がるに決まってる。フラれていらないって言われるのが怖い....
でも、それ以上にあっくんが好きでしょうがない......

「...どうしよう.........」

「............何をどうするの?」

「今それを考え......って、あっくんっ⁉//」

あれだけ走ったのにっ!
こんなにすぐ追いつくもの⁉

「なんで俺を避けるの...?」

「......避けてなんか...」

あっくんが近づくから、後ずさりして逃げるうち。

「言いたい事があるなら...言わないと伝わらない。」

どんどん迫ってくるあっくんを横目にうちは逃げ場を探す。
でも、その前に背中が体育館の壁に当たって身動きができなくなる。