｢俺たち、何でこうなんだろうな･･･｣
あたしの前に、遥都がやって来た。
どうすることも出来なくて、来たんだろう。
｢そういう運命だったんだよ、あたしたち｣
｢運命って残酷だよな｣
"運命は残酷"
何度も思ったことがある
こんなに好きなのに･･･
誰よりも好きなのに･･･
夏実より好きなのに･･･
｢俺の前では、あんなに夏実は笑わない。なのに、唯月の前だと･･･｣
いつになく、遥都がネガティブだ。
｢遥都は特別なんだよ。夏実は今、幼なじみとしか遥都を思ってないかもしれない。だけど、他とは違う特別でしょ？｣
