「この海、本当広いな」


「うん。何十分も探してるよね」



何か・・・クラクラする。


砂浜を歩き続けて一時間は経ってると思う。



何度も往復してるけど、夏実はいない。




「はぁ・・・アイツらどこにいんだよ」


「だね」




















『もう、涼くんってばー』

『夏実ちゃんって彼氏いんの?』




この声・・・夏実?





「イツキ君、あれ」


「白石じゃん。アイツらは誰?」




「・・・知らない」