「そうだったっけ?全く、覚えてない」


「まぢかよー。まぁ、そうだよな・・・昔の話だしな」


イツキ君に、毎年チョコをあげてたら・・・
進展していただろうか?

「ごめんねー。でも、去年とかいっぱいもらったんでしょ?」


「去年?そーだなぁ。んー・・・16個くらい」

16個!?・・・すごっ。


「モテモテじゃん」


「そうか?どーせ、みんな義理じゃね?」


「そんなことないよ。イツキ君にあげる子はみんな本命だと思うよ」



いつからだろう。


イツキ君がモテる男子になっていったのは・・・

小学生の時は、身長も低くて、可愛い男の子だった。
・・・弟みたいに、人懐っこくって。