さすがの俺も我慢には限界がある。



本当は今すぐにでもなぎさを追いかけたい。

でも…俺にその資格はあるのか?


松崎の言う通りなんじゃないか…?

そんな気持ちで足が動かない。



でもそれとこれは別だ。



「ベタベタ触るな、気分が悪い。

もう俺に付きまとうな、話しかけるな。
俺はお前に興味なんかさらさら無い。

荷物は俺が持って行くからとっとと帰ってくれ。」



我慢していた言葉を一気に吐き出した。



いや、出来るだけ抑えて言った。




「そんな…っ立石くんひどい…。
美優こんなに好きなのに…。

立石くんも美優のこと好きでしょ?
あの子に何言われたの?


…全く、ブスのくせに…。」