あの日、付き合い始めた次の日だっていうのになぎさに避けられて


やっぱり昨日のは気の迷いだったんじゃないか、って思った。


なぎさは嘘はつかないから、多分。


それで気まずくてあーいう態度だったんじゃねぇかな…。



でも今さらなぎさから離れられない。


だから話すけど…笑えなかった。


あいつ無理してんじゃねーか、って。




それに…あいつのそばにはいつも星名ってやつがいる。


それに…ガキみたいに嫉妬してる。




「立石くん?
ど~したのぉ?」



走り去った2人がいた場所を呆然と見つめていると隣から甘ったるい気色悪い声が聞こえた。


もううんざりだ。


女嫌いって噂を流したが本当は面倒くさいだけだ。



「おい…その手どけろ。」



「いきなり何言ってるのー?
玲佳達いなくなったんだから次プリ撮りにいこぉよ♪」



「どけろって言っているのがわからないのか。」