「やっと言ったね…。けど、あたし泰河は譲れない、だから、すみれとはもう親友でいられない…」



彼氏をとるか、友達をとるか。

そんなとき世の中の女子は、友達!なんていうけど、実際はそんな簡単に感情を割り切れるほど人間て単純じゃない。


麻姫は、至極当たり前のことを言っただけ。


でも、それがあたしにとっては辛かった。


「…じゃあね」


パタンと閉まったドア。
泣かなかった麻姫の決意は相当固い。