「…みどり公園にい、る」


「もしかして泣いてんの!?すぐ行くから」


ほらね、遼は優しい。
あたしはその優しさを利用して、甘えている。

司馬の言うことなんて信じないから。

もう絶対惑わされちゃダメだ。




「すみれっ」

後ろから温かいぬくもりに包まれた。

この腕の中にいたい、って思った。



絶対に遼を好きになる、そうあたしは誓った。