そして、やってきた日曜日。
今日は遼と二人で遊園地に出かける日だ。
前と同じように駅前で待ち合わせをした。そういえば、前は遅刻してきたっけ。
待ち合わせの10分前に到着したあたしは、浮き足立っていた。
遼との時間が楽しみでもあったから。
まだ、それが男友達に対する感情だとしても、いつかは…。
「おい」
遼が来たのかと振り向くと、そこにいたのは…
司馬だった…。
「え、なんで?」
あのダブルデート以来、まともに口を聞いたのは初めてだった。
「お前、どっか行くのか?」
「そうだけど…何?」
なんでこんな時に、こいつに会わなきゃならないのよ…。