「うん、なんか他の男子とは違うなとは思った」 あくまで、男友達としてだけど。 「だったら、前向きに考えるべきじゃない?」 麻姫はあたしの手をとり、笑顔でそう言った。 「…うん」 これ以上、麻姫に心配はかけられない。 そして、司馬にももう…。 「じゃあ、これあげる!」 と、渡されたのは遊園地のチケット。 なるほど。そういうことかい。 きっと…遼に頼まれたのだ。 だって一枚しかない。