「…俺、友達で終わるつもりないから」 「へ?」 耳元で囁かれた一言。 さっきとは別人のような低いまっすぐな声だった。 「じゃ、また学校でね」 振り向くと、元通りの遼がいた。 自然と腕は離され、遼はあたしに背を向けた。 「友達で終わるつもりないから」 それって…そういうことだよね… あたしの頭のは、遼でいっぱいになっていた。