渋々、測定器に乗ると、司馬が目盛りを確かめた。


「171.5か…」

「嘘!また1センチ伸びてる!」



ショックすぎる…。

高校に入っても成長が止まらない。


でも、一瞬司馬が笑ってくれた気がしたから、いいや。


「降りて。俺も測る」


そして、司馬は自分のを測りはじめた。


「188か、また伸びた。お前、俺より10センチ以上小せえじゃん」


ポンと頭に乗せられた司馬の手。