中には誰もいない様子。

強まる雨の音だけが聞こえてくる。



ベッドへと歩みを進めていたときだった。



「古内」



振り向かなくてもわかる、この声。

いつのまに入ってきたの…?



バッと振り返ると、予想通りそこには司馬がいた。