現実をつきつけられても、あたしは司馬を好きなまま。 どうしてこんなにも好きなのだろう。 不毛すぎる。 「あ、すみれ!おはよ~」 下駄箱で傘の雨を払っていた二人と鉢合わせる。 ふざけんじゃねえ。 だから雨の日はキライ。 「おはよう」 「…」 特に何も言わない、司馬。 麻姫がいるときは、これでもかってぐらいシカト。 理由はわからない。