バカヤロー…
あの若い女の店員、絶対に気づいてたな
(笑)じゃねぇよ!
まあ良いか
気だけは長いよ俺は
「書けましたー」
さっきの店員に紙を渡す
「はい。じゃあ軽い質問するね」
店員さんが隣へ座る
若い女の店員だからちょっとだけ意識してしまうのは仕方のないこと
ホントちょっとだけだぞ?
「もし。君がここの店員になったとして
お客さんが君に話し掛けてきました
そうだなー例えば『ここのあんまん美味しいですね』
って言われたらなんて答える?」
難しい質問だな
まあ俺にしてみれば余裕の井上陽水だがな
俺は少し間を開けて答える
「愛がこもってるんで……」
決まった……
「ぶふぅぅ!!」
店員さんが吹き出したようだ
え?なぜですか?
「あっはっは!
いやー面白い」
「いや、別に笑わそうとしたわけじゃ…」
「マジかーごめんごめん」
なんて失礼な人だ全く
「家からめっちゃ近いね
多分、採用されると思うよ
って言ってされなかったらどんまいだけど」
どんまいで済む問題ではないけど…
喋り方的に20代前半か?
一見クールそうに見えるが中身は明るいようだ