知ってたのか…



俺が矢崎を好きだってこと…




涙が止まらない



なんでもっと早く言えなかったんだろ…



わかりやすい性格の俺に託してたんだ



待ってくれてたんだ







俺は走って病院まで行く



ずっと思ってたことを矢崎に伝えるために



矢崎を助けるために



矢崎の笑顔を取り戻すために




「矢崎!」



矢崎の名前を病室に響き渡るくらいに叫んだ



矢崎の方を見ると



精一杯に作ったぎこちない笑顔をしていた



頑張って作った笑顔なんだな


ありがとう…