「は?……………」


意味が分からない。

吸血鬼なんて実在するの?
物語の中だけの存在じゃないの?


それに、なんで男子校に私が…?


「混乱するのも無理はないね。でも、君の入学は決まったことだからね。はい、これが制服だよ。」

「ちょっ、ちょっと待ってください!!」

「ん?」

「そんな話いきなり信じられるわけないじゃないですか!…それに、なんで人間で女の私がこの学校に…?」

私がソファから立ち上がってそう言うと

「信じられないのも無理ないか…」

と校長先生は低く呟いた。
そしてそれから、立ち上がった
私の前に立った。

そして、私の肩をトンッと押した。
弱い力だったけれど、不意打ちだった
から私はバランスを崩してソファに
倒れこんだ。