「2505……………」


なかった


私の番号はなかった。


そのことが何を意味するのか
理解するのに時間がかかった。






その後のことはよく覚えていない。


気づいたら自分の部屋で泣き腫らした目を
こすっていた。


滑り止めで受けた高校も全部落ちた。


「こんな時代じゃ就職だって簡単に
できないわよ、どうするの。」


お母さんの言葉が頭の中で
ぐるぐる回る。