「やばいよ~ユカリ。遅刻するぅ」
とテンパってるのは佐野結衣。
「うるさ~い、人が髪を巻いてやってんだから感謝されたいぐらいなのに(怒)」
とキレ気味なのははるな。中学のころから仲がよかった。
「よし、完成」はるなの夢は美容師。目指しているだけあってすごい上手。
わたしは半分ぐらい来たときだった。「やばい!弁当忘れた!先に行ってて!ごめんo(T□T)o」
「うん!分かった!遅刻しないようにね!」『ドン』
誰かとぶつかった。
「ごめんなさい!だいじょ‥‥」
な、なんと目の前にいたのは大好きな竹本南先生。
「おぅ、佐野!お前こそ大丈夫か?顔赤いぞ!」
わたしは大好きな先生に会ってしまい顔が真っ赤になっていたのだ。
「すいません、大丈夫です‥‥や、やばい!弁当忘れたんだった!先生じゃあ、学校で」「おぅ遅刻しないようにな」
「先生も遅刻しないようにね」

一生懸命頑張って走ったがやっぱり遅刻。入りたくないなぁ。けど大好きな先生がいるんだもん。
『ガラガラッ』
皆の目線が集中する。「佐野、お前遅いぞ」「すいません」
『キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン』
「はい終わり。次は体育だからな」
まぢ!?どんだけ~。

でも大好きな先生とのバスケットボール。ラッキー♪と思って先生を見ていたその時!
『ドン』
えっ、目の前が‥‥。
目が覚めたと思ったら先生の声が!もうちょっと寝ていよ~っと(笑)
「佐野は送って行きます。ちゃんと見てなかった俺にも責任がありますから。あとは見ときます」
「じゃあお先に」
え~っ!二人っきり?絶対顔赤いよ~。
「佐野すまない。この気持ちは隠していようと思ってたけどがまん出来ない」
チュッ‥‥
え~っ!びっくりして目を開けてしまった。「あっ、起こしたな」「せ、先生い、今のって」
「本当すまない。お前が生徒ということは分かっているつもりだった。でも付き合ってほしい」
「実は入学した頃から好きでした。でも先生だって思ったら言うのが怖くて。でも付き合って下さい!」
「でもあんまり会うわけにはいかないから」と紙にケー番とメルアドを書いて渡してくれた。
「会いたくなったり心配になったりしたらいつでもメールしてこいよ」

こんな毎日が続くと思っていた。そういう訳にはいかなかった。