手をからめながら和希の家へ向かった。

「そういえば和希の家に行くのひさびさぁ~」

「だな!小学生以来だけ?」

「うん!」

大きく首を縦に振った。

琴音はまだ頬がピンク色だ。


和希の家は二階建てだ。

「あら琴音ちゃん!いらっしゃーい!」

愛想よく出迎えてくれたのは和希のお母さん。

小さい頃から知っていてかなり優しい。

「こんにちわっ!」

琴音は和希に「先行ってて。」と言われて、二階にある和希の部屋へ行った。

「うわぁー!久しぶりぃ」

大声で言った。

小学生の頃、来た時と同じでまったく変わっていなかった。

一応座ってみたものの、なんだか落ち着かない。

何度か往復した。

階段から上がってくる音がして急いでベットに座った。

「変わってないだろ?」

和希が両手にジュースを持ちながら言う。

「うん。ビックリしちゃった!」

「ハハッ!」

そして和希も琴音の隣に座る。