「もしもし?」

『おぉー琴音か?』

「うん・・・」

『どした?』

「あのさ、うちが和希の家に行くから。」

『は?なんでだよ!行くってんじゃん!』

「だって・・・私んち知らないでしょ?」

『は?前行った事あんじゃん!』

その言葉を聴いた時、琴音は重大なことに気がついた。

実は和希とは幼なじみで小学校の時、いっぱい琴音の家で遊んでいたのだ。

(あぁーもうサイヤク・・・。)

琴音は心の中で強く思った。

「わかった。待ってる。」

『元気無いけど大丈夫か?』

「平気だよ~!」

そう言うと、琴音は電話を切った。

その後、悩みながら洋服を決めた。

琴音のチャームポイントのカールが入っている髪も、少しセットをした。

プロのメイクの人も呼んで、メイクもバッチリ決めた。

「気合入れすぎかな・・・?」

大きな鏡で自分の姿を見て言った。

赤チェックの胸元が開いてる肩出しのワンピ。腰にゴツベルトを巻き、石のネックレスに黒の大きいリボンがついているブーツ。

琴音は姉系だ。

あれこれしているうちに、和希が家に来た。

ピーンポーン♪

家政婦が出ようとすると、琴音が止めて自分で出た。

「和希ぃー!」

大声で呼ぶと、和希は後ろを向いて手をふった。

「可愛いな!」

「ありがとっ!」

少し頬がピンク色にそまった。