━次の日━

チャラララ♪♪・・・

琴音は手探りで携帯を取った。

今日は学校は休みだから和希と会う約束だ。

「こんな朝早くに誰だし・・・。」

ぼそりと言いつつも携帯を開けた。

受信:和希
《おきたかぁ~?》

送信:和希
《おきたよぉ~☆今日どこで会う?》

受信:和希
《どこでもいいぜぇ~!俺んちは?》

「えぇ!家かよっ!」

1人なのに、なぜかつっこみを入れてしまった。

送信:和希
《いいの?》

受信:和希
《おう!じゃあ後で迎えに行くな!》

「っと・・・ダメェェ!!!」

琴音は、なるべく家を知られたくない。

お嬢様だと知られたくないからだ。

送信:和希
《あのさ。迎えに来なくていいよ。うちが和希の家まで行くからさ!》

受信:和希
《なんでだよ。遠いからいいって!》

「んもう!行くって言ってんだから!!!」

思わず大声を出してしまった。

乱暴に携帯を開け、耳にあてた。

プルルルルル・・・

『はい』

和希の声だ。