「 白夜! 準備は整ったのか 」



暗く闇に包まれた城中に白夜というものを呼ぶ声が響き渡る。





「 ええ、出来ているわ・・・闇皇 」






静かに闇の中から鼻から下をを黒い布で覆われ黒い翼を生やした、白夜と呼ばれているものがギラリと睨みつけるような切れ長の目が闇皇に向けられた。






「 そんな所にいたのか・・・・、今宵も天界の奴らとの戦い気を引き締めろ! 」


「 ・・・・分かっていますとも、で 私は何をすれば 」



「 いつもと同じだ、指揮の取り天界の奴らを一人残らず倒してくるのだ 」



「 御意 」





闇皇に膝をつき一礼した。




「 では 行ってまいります 」

「 ちょっと待て、白夜 」

「 何ですか 」




立ち上がり背中に背負っている剣を片手に持ち立ち去ろうとする白夜を止める



「 天界の奴ら・・新しい戦力を得たらしい 」

「 ほぉ・・・・ だから、なんと? 」


「 お前に限ってへまがあるとは思わんが・・・・・念のためだ 」


「 ・・・・私は誰が来ようと―――すべて返り討ちにするだけ 」


「 ・・・・そうだな 」




剣を突き出し睨みつけた時、白夜の周りに黒い風が起き姿を消した



「 (お前のそういう所が・・・・気に入ったのだが・・・ )、やはり慣れないな・・・・」







誰もいなくなったその場所に、闇皇は溜息まじりにつぶやいた。