「ウゥゥウギャァァァアァアアァァァアァァア!!!!」

リンの声ではない、誰なんだ一体。
そしてチェーンソーのようなものの音は何なんだ?

とてつもない恐怖感が私を襲った。



一人で部屋の隅でうずくまっていた。

しばらくして、音が止んだ。
様子を見ようと硝子窓越しに隣の部屋を覗いた。

レンが連れて行かれるところだった。

リンと同様に腕を後ろにして縄を巻かれている。
レンが此方に気付いた。

ニヤッと気味の悪い笑みを浮かべて連れて行かれてしまった。

コツコツコツコツ...
ペタペタペタペタ...

二人の足音は遠くに消えて行き、

そしてまた叫び声とチェーンソーの音がした。


怖くて耳を塞いだ。

どういうことなんだろう、ここはどこだろう、こわいこわいこわい

私はこんなことしか考えられなくなってきた。