「愛する者のために己を殺す優しいものよ」 神は、姿なき私に言った。 「もう一度命を与えよう。1000年後、また世に生を受け幸を求めよ。そなたにはその権利がある」 『幸』・・。 では、人間になりたい。 そう言いたかったが、口がなくて言えない。 私の幸は、あの方・・・王子様が幸せであること。 しかし、欲を言うならあの方の隣にいたい。 結ばれることがないのなら、どんな形であってもいい。 ずっとお傍に・・・・・・・・・。