五年生になる頃、すっかり母の居ない生活に慣れきっていた。


母は退院してすぐにまた男の人と暮らし始めていた
女という生き物は男が居ないと生きられないものなのかと呆れていた。

学校でも好きな子がだんだん出来始め、もっぱらその話題

家に帰れ大きい姉ちゃんまで色気づいていた・・・・

実際、私も周りに合わせるかのように好きな人を作るが結局どうでもよくって、
このままでは回りをしらけさせる気がして芸能人を好きになればとりあえず話しには入れるし・・・
現実の異姓に惚れなくて良い事に気付き、
アイドルを好きになっていった。
でも、どことなく人気がありすぎる人は苦手でパッとしないタイプを選んでいた。
その当時凄い人気だったアイドルグループを好きになって、その中ではあまりパッとしないけどしっかりしたリーダータイプを好きになる事にした。



「すき」って・・・・


好きになることを決めることなのだろうか・・・・


私は疑問をそっと胸に締まった







友達に合わせる・・・







この頃の私はみんなと違うことを必死で隠していたんだと思う。



『人の輪の中に居たい』

その事がどんなに愚かなことで、価値のないものがあるなんて気づかなかったんだと思う。


でも1人にだけは、なりたくなかった





1人になるくらいなら、死んだ方が楽だと思っていたから