私は、何もかも壊れた。
学校にいくのも苦痛を覚えて
友達との付き合いも悪くなり
家に隠るのが多くなった。
でも、家にいると
おじさんがいつ帰って来るのかわからない。
帰ってきても
仕事のストレスで私に、暴力をふり
また、体を欲しがる。
だから、バイトには顔を出した。
バイトには、優しくしてくれて
話もよく聞いてもらって
男の人もいるけど
その人は何故か怖くなかった。
だから、私の居場所は、
今のバイトなのかもしれない。
このバイトだけはおじさんに
バレたくない。
そしたら、私の居場所がなくなる
でも、そうも行かなかった…
バイトが終わるとおじさんが
家に帰っていたのだ。
いつも、出掛ける時は、
鍵を閉めて行ったのに、
開いていた。
私は、びっくりして
ドアをおもいっきりあけ、
部屋に入った。
「早かったじゃねぇか」
おじさんは、煙草を吸っていて
私が帰ってくるのをわかっていたかのように
椅子に座って私をギロリと見た。
「っ…な、んで」
帰ってくるのは、
いつも四ヶ月たってからなのに
まだ一ヶ月しか立ってなくおじさんが
帰ってきていた。
びっくりして、立ちつくすことしか
できなかった。
「なんでいるかびっくりしているようだな
ま、当然か」
「………帰ってくるならちゃんと
言ってよ…」
「ふっ、言う必要ないだろ
俺の家はここなんだから」
嘘だ。
あんたの家はここじゃない。
私の家。
女の人と暮らしてるくせに…
でも、そんなことが言えなくて
私は、おじさんの目が見えないよう
買い物袋と一緒に台所に立った。
「学校行ってるようだな」
「!」
「捺衣、お前わかってるだろ
学校にもいくなって
それを忘れたのか」
「……行ってないわ
ずっと家にいたの」
ガシャン!
「!!」
花瓶やお皿を割る。
それにびっくりして
振り返るとおじさんは
私のそばにいた。