「あら、ナギサさん帰られるんですか?」

「あぁ。ミノルに言っといて
 出してくれた酒がおいしすぎてアサコが飲みすぎるって。」


着物の女性はあらあらとくすくす笑って見送ってくれた。

様な気がする。


多分。


だって、

私の記憶はここまでだから。