『襲っ、襲うってっ!!』



「だから、しないよそんな事。花梨ちゃんがして欲しいならするかもしれないけどさ…」



そう言った時、花梨ちゃんの体が積み重なった、段ボールにぶつかった。



花梨ちゃんの背丈よりも上にある段ボールが1個だけ前に落ちそうにグラついた。




「危ないっ!」



駆け寄って片手で段ボールを押さえ、もう片方の手で花梨ちゃんの腕を引っ張って胸へと引き寄せた。




「大丈夫?」




『う、うん。ごめ…』




顔を上げた花梨ちゃんと目が合った。



電車に乗ってた時よりも顔が近くて、ドクン…と胸が鳴る。