きゃあきゃあと、はしゃぐ母さん達に、呆然として動かなくなった花梨ちゃん。



「おばさん!少し花梨ちゃん借りてもいいですか?…部屋の片付けが中々進まなくて…。出来たら思い出話でもしながら、花梨ちゃんに荷物の片付け手伝って欲しいんですけど…」




爽やかに、決して下心なんてありません。という笑顔でおばさんに言うと、あっさり了承してくれた。





『ごゆっくり〜。』




そんな言葉をかけられて、俺はまだ呆然とする花梨ちゃんの手を握った。




ビクンっ




跳ねる花梨ちゃんの体。





『な、何!?』



「行こう。」



『うん…って…えっ!?ど、どこに??』



…今の話、聞いてなかったのかな?
あたふたしながらも手を引っ張るとそれにならって付いて来てくれた。