『言ったけどっ!でもそれはっ!!』



“子供の頃の話だから…”とか、“冗談だった…”なんて言わせないよ。



花梨ちゃんの言葉を遮るようにして話す。



「やっぱり花梨ちゃんも覚えててくれたんだね!?」


口をパクパクさせる花梨ちゃん。
くるくると表情が代わるんだな。
本当、また花梨ちゃんの側にいられるんだとジワジワと実感が沸いてくる。



母さん達も俺の宣言にたいして驚きもせずに喜んでくれてるし。




「母さん達は、賛成のようだし、良かったよね。」



俺は花梨ちゃんに微笑みながらそう言った。あとは当の本人、花梨ちゃんだな。