「そんなのどうでもいいんだよ。俺はね?花梨ちゃんにちゃんと男として見てほしいだけ。」



嘘つきだな俺。一回花梨ちゃんの口から名前が出ただけで本当はすごい嬉しい癖に…



花梨ちゃんがそんな俺の事を、じーっと見つめて来る。…やばいって。そんな上目使いで見られたら…



母さん達が側にいるっていうのに、気付けば花梨ちゃんの頬にキスをしていた。



キスされた花梨ちゃんよりはしゃぐおばさん。
おばさんは、俺の味方…かな?
おばさんに気に入られておいた方が、色々と都合が良さそうだ。



そう思った俺はみんなのいる前で、言ったんだ。



「花梨ちゃんは俺のお嫁さんになる子だからしたんですよ。」



ってね…