『何寝ぼけてるのっ！！』


思い切りおでこを叩かれた花梨ちゃんは、少しの間を置いて突然起き上がった。



叩かれたおでこは赤くなっていて、俺はすぐ花梨ちゃんの元へと歩み寄る。



「花梨ちゃん、具合は悪くない？どこか痛いところは？」



そんな俺を見つめる大きな瞳。
ずっと会いたかった花梨ちゃんが俺を見つめてくれることが嬉しくて、花梨ちゃんの髪を撫でる。



『へ、平気…』



「良かった…」



ニッコリと笑って答えた。赤くなった花梨ちゃん。俺の事、男として意識してくれてるの？



『本…当に…アリサちゃん、なの？』



そう思ったのに、まだ“アリサ”なんて呼ぶから…