そんな時だった。



コンコン…



ドアがノックされる。



珍しいな。やっと母さんも開ける前にノックすることを覚えたのか。



そんな事を考えながら、また別の段ボールを開ける。



3個目の段ボールで、やっと服を見つけて上に着る服を選ぶ。




コンコン…



何やってるんだ?いつもなら、勝手に入ってくるくせに…




不思議に思っていると、キィ…と遠慮がちにドアが開く。



『…アリサちゃん?私、花梨だけど…入るよ?』



………は!?




母さんじゃなくて…



花梨ちゃん??



そう思って、服を取ろうとしてた姿勢のままドアの方を見る。




そこには、顔だけ部屋の中に入れて部屋を覗く花梨ちゃんがいた。