『何で?こんなに可愛いのに…。俺、今まで離れてた分、もっと花梨の色んな表情が見たいんだ。…見せてよ…』





そんな風に言われたら、余計恥ずかしくなって、顔合わせられなくなっちゃう。つい顔を手で覆い隠しちゃったよ。






純君私の事“花梨”って…







他の友達に呼び捨てにされてる感覚とはちょっと違う…






なんだろ…すごく照れ臭くて…でも…嬉しいの…。








顔を手で覆ってる私の背中に手を滑り込ませて純君は私を起き上がらせた。







『保健の先生戻って来そうだから…』








起き上がらせたままの姿勢で純君は私に囁く。







『今から花梨は…俺の彼女って思っていいんだよね?…俺だけのはやとちりじゃ…ないよね?』







…だから照れるような事、面と聞かれても恥ずかしくて答えられないよぉ…








赤くなっていそうな頬を手で押さえながら、私は頷いてみせた。