教室の窓はすべて開いていた。早朝の冷たい風がカーテンを勢いよくはためかせる。この教室内を覗き見ている連中にとっては都合がいいだろう。
ホント、イライラする…。
私と志村くんは朝当番でもあり、教室で二人っきり。
「西城、そのヒモを取ってくれ」
彼は暴れるカーテンを手でまとめ、そう私に話しかけてきた。
「……」
私は机に置かれたカーテンのヒモを手に取り志村くんに手渡そうとしたが、彼の手はそれを受け取らず、私のアゴを掴んだ!顔は動かないように固定されてしまいロックオン状態。
そして彼の顔が近づいてきて唇が重なる…。私もだいぶん慣れてきた。でも!これって『上手なキスの仕方』の高等テクニック⑧だったよね。それってさ、もう先週実践済みじゃん。
今日はこれで三回目のキス。登校途中に二回済ましてるし。覗き見をしている連中も安心だろう。
『ピンポンパンポーン♪』
教室の壁に設置されたスピーカーから広報放送のチャイムが鳴る。また校長先生のろくでもない放送が全村民に向けられ始まるのだろう。
ホント、イライラする…。
私と志村くんは朝当番でもあり、教室で二人っきり。
「西城、そのヒモを取ってくれ」
彼は暴れるカーテンを手でまとめ、そう私に話しかけてきた。
「……」
私は机に置かれたカーテンのヒモを手に取り志村くんに手渡そうとしたが、彼の手はそれを受け取らず、私のアゴを掴んだ!顔は動かないように固定されてしまいロックオン状態。
そして彼の顔が近づいてきて唇が重なる…。私もだいぶん慣れてきた。でも!これって『上手なキスの仕方』の高等テクニック⑧だったよね。それってさ、もう先週実践済みじゃん。
今日はこれで三回目のキス。登校途中に二回済ましてるし。覗き見をしている連中も安心だろう。
『ピンポンパンポーン♪』
教室の壁に設置されたスピーカーから広報放送のチャイムが鳴る。また校長先生のろくでもない放送が全村民に向けられ始まるのだろう。