「さく…らぎっ…!」

「なんだよ」


やっと唇を離してくれた。

私は胸元を手で隠す。


「な、なにしてくれるの!」


起き上がり、服を整える。


「俺に惚れた?」

「な!まったく。ぜんぜん!これっぽっちも」


もう…
なんなの?


「今日はここまでにしてやる」

「もうしらない」

「気をつけて帰れよ、美緒」


ドキッ

名前を呼ばれただけなのに…