泣きながら笑って。

一緒に、ヴァイオリンを弾いた。


彼を想う気持ちも、両親への不信感も、近い未来に訪れる望まない結婚の話も。

なにひとつ、解決はしない。

けれどアキちゃんと一緒に音を紡いでいる私は。

とても穏やかでいられた。


ありがとう。

ありがとう。


あなたが私の友達で、良かった。