その言葉に、思わず顔を上げる。

「違うわっ。あの子達のせいじゃないの!」

愛らしい笑みの三兄弟の顔を思い浮かべながら、怒鳴る。

「3人とも凄く素直でかわいいのよ。静かで大人しくて、でもとても芯が強い子達よ。あれだけ恵まれた環境にいながらちっとも捻たところがなくて、天狗になることもなくて、すごくすごく努力家な子達なの。……確かに、あまりにも天才的なセンスに嫉妬してしまうこともあるし、どう教えたら良いのか迷うばかりで頭痛いけど! 適当にはしたくないのよ……本当に、良い子たちだから」

一気にそう話して、大きく息をついた。

「……あ、そう」

アキちゃんは呆けたように呟いた。

「へえ、そう。大金持ちのお坊ちゃんたちだから澄ましてるのかと思ったら、そうじゃないんだ」

「とんでもないわ。みんなまとめて家に連れ帰りたいくらいにかわいいんだから。一緒に演奏したら楽しいだろうな……」

花音ちゃんとはピアノとヴァイオリンで一緒に演奏したことはある。

あのときも楽しかった。

拓斗くんや和音くんともやってみたら、きっと楽しいだろう……。