「そう。私も見たかったな」
「水琴せんせーも一緒に行こう? 一緒にパリでお買い物したいな~」
「うふふ、楽しそうね」
「うんっ! 今度、絶対いきましょうねっ」
愛らしく微笑む花音ちゃんに、氷に包まれていた心の奥底を徐々に融かされていくのを感じた。
ああ、やっぱりかわいい。
もうギュッてしたい。
ウチに飾っておきたい……。
次の拓斗くんも、練習の跡が見られる綺麗な音を響かせていた。
「そういえば、拓斗くんは和音くんみたいにコンヴァトを受験するつもりなの? パリに見学に行ってきたのでしょう?」
まだまだ成長を続ける彼に、練習を終えてからそう聞いてみる。
「はい、学校は一応、兄さんと一緒に見てきました。でもまだ……僕はしっかり決められなくて」
拓斗くんはそう言い、少し肩を落とす。
「僕も兄さんみたいに、ちゃんとしないとって思うんですけど……」
「ううん、まだ大丈夫よ。拓斗くんは1年生ですもの。将来を考える時間はまだあるから、焦らないで一緒に考えていきましょうね」
「水琴せんせーも一緒に行こう? 一緒にパリでお買い物したいな~」
「うふふ、楽しそうね」
「うんっ! 今度、絶対いきましょうねっ」
愛らしく微笑む花音ちゃんに、氷に包まれていた心の奥底を徐々に融かされていくのを感じた。
ああ、やっぱりかわいい。
もうギュッてしたい。
ウチに飾っておきたい……。
次の拓斗くんも、練習の跡が見られる綺麗な音を響かせていた。
「そういえば、拓斗くんは和音くんみたいにコンヴァトを受験するつもりなの? パリに見学に行ってきたのでしょう?」
まだまだ成長を続ける彼に、練習を終えてからそう聞いてみる。
「はい、学校は一応、兄さんと一緒に見てきました。でもまだ……僕はしっかり決められなくて」
拓斗くんはそう言い、少し肩を落とす。
「僕も兄さんみたいに、ちゃんとしないとって思うんですけど……」
「ううん、まだ大丈夫よ。拓斗くんは1年生ですもの。将来を考える時間はまだあるから、焦らないで一緒に考えていきましょうね」