森を抜けた先にあったのは、フランスに旅行に行ったときに見たシュヴェルニー城のように、白い壁に青銅色の屋根の大豪邸。
そこまでの道は整然と整えられ、妖精でも出てきそうなかわいらしいイングリッシュガーデンが広がっていた。
……ここは日本かしら。
美しい庭に溜息を零しながら屋敷の中へと案内される。
ドアを開けてもらい、家の中へ入ると。
「おかえりなさぁあーい!」
と、元気な声がふたつ、響いてきた。
足音も元気良く響かせてやってきた小さな子どもたちは、玄関に立っていたのが私だと気づくと、急ブレーキをかけて立ち止まった。
「あれっ」
短い黒髪の男の子が、目を丸くして私を見る。
「はうっ」
長い髪の女の子は男の子の背に隠れ、そっと私を伺った。
同じ顔の、同じ目をした2人は、多分次男の拓斗くんと、長女の花音ちゃん。中学一年生と小学六年生だと聞いている。
「あ、あの、こんにちは」
少しだけ恥ずかしいそうに挨拶をする拓斗くんに、うるうるとした瞳で私を見つめる花音ちゃん。
私よりも頭ひとつ分小さな2人のその視線に、きゅん、と胸がときめいた。
思わずセットでお持ち帰りしたいくらい、かわいらしい。
そこまでの道は整然と整えられ、妖精でも出てきそうなかわいらしいイングリッシュガーデンが広がっていた。
……ここは日本かしら。
美しい庭に溜息を零しながら屋敷の中へと案内される。
ドアを開けてもらい、家の中へ入ると。
「おかえりなさぁあーい!」
と、元気な声がふたつ、響いてきた。
足音も元気良く響かせてやってきた小さな子どもたちは、玄関に立っていたのが私だと気づくと、急ブレーキをかけて立ち止まった。
「あれっ」
短い黒髪の男の子が、目を丸くして私を見る。
「はうっ」
長い髪の女の子は男の子の背に隠れ、そっと私を伺った。
同じ顔の、同じ目をした2人は、多分次男の拓斗くんと、長女の花音ちゃん。中学一年生と小学六年生だと聞いている。
「あ、あの、こんにちは」
少しだけ恥ずかしいそうに挨拶をする拓斗くんに、うるうるとした瞳で私を見つめる花音ちゃん。
私よりも頭ひとつ分小さな2人のその視線に、きゅん、と胸がときめいた。
思わずセットでお持ち帰りしたいくらい、かわいらしい。