どれくらい飲んでからなのか、途中から私の記憶はぷっつりと切れてしまった。
途中まではアキちゃんや柚貴くん、他の友人たちの進路の話をしていて、そこから橘三兄弟の話へと移り、あの兄弟はかわいい、かわいいと話していた……のは、なんとなく覚えている。
だけどその後は。
アキちゃんの話では、とにかく……泣いて、笑っていたそうだ。
「花音ちゃんも拓斗くんも和音くんも、私の体調があんまり良くないんじゃないかって心配してくれてさぁ……生徒に心配かけちゃうなんて、ホント、駄目ね……」
「そう思うならまず飲むのをやめなさい」
グラスを取り上げられたけれど、代わりに目の前に置いてあったアキちゃんのオレンジ・フィズを両手で掴み、飲み干した。
「こぉらー!」
怒るアキちゃんに笑い掛けて、ベリーショートの頭をよしよし、と撫でる。
「み、こ、とぉおおー」
「うふふふー」
アキちゃんの怒る顔がおかしくて、更にへらへらと笑った。
途中まではアキちゃんや柚貴くん、他の友人たちの進路の話をしていて、そこから橘三兄弟の話へと移り、あの兄弟はかわいい、かわいいと話していた……のは、なんとなく覚えている。
だけどその後は。
アキちゃんの話では、とにかく……泣いて、笑っていたそうだ。
「花音ちゃんも拓斗くんも和音くんも、私の体調があんまり良くないんじゃないかって心配してくれてさぁ……生徒に心配かけちゃうなんて、ホント、駄目ね……」
「そう思うならまず飲むのをやめなさい」
グラスを取り上げられたけれど、代わりに目の前に置いてあったアキちゃんのオレンジ・フィズを両手で掴み、飲み干した。
「こぉらー!」
怒るアキちゃんに笑い掛けて、ベリーショートの頭をよしよし、と撫でる。
「み、こ、とぉおおー」
「うふふふー」
アキちゃんの怒る顔がおかしくて、更にへらへらと笑った。