えっ!

 ええええええっ!

 わたしは、目を見開いて、周りを見た。

 一番最初に見えたのは、疲れきった顔の父さんと母さん。

 そして、花束を抱えた柴田と……

 あきらクンがいた。

「……みんな……?
 わたし……一体……どうしちゃったのかな……?」

 わたしが、ぼんやりと聞くと。

 父さんが……ぼろぼろっと涙を流して言った。

「今まで、怖かったろう……?
 もう、大丈夫だからな!
 お前を脅して、いいようにしていたヤツは、警察に連れて行って貰ったからな!!
 これからは、安心して、暮らせるぞ!!」

「……え?」

 ……なんの……コト……?

 ……さっぱり、話が見えない……

 答えが欲しくて、あきらクンを見ると、あきらクンも、わたしに謝った。

「ごめんね?
 僕も、春陽ちゃん達が、すごく楽しそうにしてたから。
 僕達と同じだと勝手に思っていたよ……
 ……気づいてあげられなくて悪かった。
 本当は、とても怖かったのに……
 頑張っていたんだね?」

 ええ……?

「柴田……?」

 とうとう、最後のトリデに、説明をして貰おうとすると。

 柴田は、目を伏せた。