……こんなに。
最悪な気分で起きたのは、初めてだった。
すごく、寒い。
……アタマが、がんがんする。
そして、最高に……
「……気持ち悪い……」
迫ってくる吐き気に耐えかねて。
思わず、呟いたとたん。
辺りは、急に騒がしくなった。
「春陽が……
春陽が……!」
「大丈夫……!?
父さんがわかるか!?」
「春陽ちゃん!
良かった!」
え?
……え??
なんだか良くわからない状況に、閉じたがっている目を無理やり開けば。
そこは。
なんだか、白い光が満ち溢れた部屋で……
「えっ……と。
保健室……?」
「ちがう!
病院だよ!
春陽は、二日間も眠っていたんだ……!」