先輩は、頷くと。

 今度は、お尻のポケットから何かをごそごそとと、取り出した。




 ………それは。





「紫音の、雫のペンダント………!
 ……なんで先輩が、持ってるの………!?」

 先輩は、肩をすくめた。

「おととい、薬をヤっているのが、紫音さんにバレたって言ったろ?」

「……うん」

「だけど。
 急に止めていい種類の薬じゃないのに、手に入れるのは、面倒な薬だから……
 ……とっとけってペンダントごともらったんだ。
 必ず量は、減らしていけって。
 自分は、もうほとんど抜けてるから……大丈夫だって……」

「……なん……!」

「……昨日、それで紫音さんが調子くずしたなら……
 ……もしかしたら、俺のせいかもしれねーよ……」