……もちろん。

 紫音は『ベッドで頑張りすぎた』から、休み、と言うワケじゃない。

 昨日、あれから。

 わたしが、門限ぎりぎりまで粘っている間中。

 紫音はあのまま眠っていたんだ。

 そして、結局。

 紫音は、朝まで一度も、目が覚めなかったみたいだった。

 学校に出る直前。

 紫音から、大丈夫だから、という電話が来たときは………

 安心して……涙が出そうになった。






 ……のに。



 紫音の顔を一目見ようと、学校をサボって行こうとしたら……

 学校を優先しろ、と紫音に拒否られてしまったんだ…………



 ……これが、もし。



 わたしじゃなくて、由香里さんだったら。


「……来い」なんて、言ってくれるのかな……?





 それから、ずっと、わたしは考えている。


 わたしにしか出来ない、紫音の為にやってあげられる、コト、を。





 ……いや。

 本当は、とっくに昨日から、考えているんだけれど、ね。