どうして?なんであいつがいるの? なにしに来たの? なんなの? 私は落ちそうになる涙をグッとこらえた。 怖い。 あいつはクルッと私の方に向くと、 「久しぶりだねー!さ・え・ちゃん」 ゾクゾクした。 「なんなの、あんた。」 あいつを睨む。 「やだな~さえちゃん、まさか忘れてるわけないよね?」 私は机をバンッと叩き、勢いよく立ち上がった。