保健室にはこの学校で優しくて人気のある先生がいた。


勢いよく開いたドアの音にびっくりしたのか、先生は飲んでいたコーヒーをこぼしかけた。


「先生っ!紗絵が・・」


俺は慌てすぎてうまく言葉が出てこない。


「落ち着いて。とりあえず、そこのベッドに寝かせて」

「はい・・・」


俺は紗絵のシューズを脱がしてベッドに寝かした。


「ただ気を失ってるだけだから、しばらくしたら目が覚めると思うけど・・・」


「先生これから職員会議があるんだ。もし目が覚めても先生が戻ってくるまで保健室にいてくれるか?」


「・・・わかりました」


先生は「頼むな」と言って保健室をでた。



俺は紗絵の寝ているベッドまで椅子を持って行き紗絵の顔をみつめていた。